前回の投稿に引き続いて,同じEBUS-IFBの話題 EBUS-IFBの効果,役割が今後のエビデンスのさらなる蓄積で明らかになったとしても,それを臨床のどこに位置付ければよいのかを考えておかないといけない.すべての症例でEBUS-IFBを行うというのは時間的にロスが…
EBUSガイド下リンパ節内鉗子生検(EBUS-IFB)はこれまでに報告が蓄積しています.最近出たCoreDXに関連して始まった手技ではないです. EBUS-TBNAで検体量が少ないというのであれば,生検鉗子をつっこんで採取してしまおうという発想.手技自体はこの動画を…
COPDの薬剤抵抗性の患者さんは世界にたくさんいます. そのニーズにあわせてCOPDに対するインターベンションがどんどん出てきています. Metered cryospray Eur Respir Rev. 2021 Jan 19;30(159):200281. doi: 10.1183/16000617.0281-2020. より引用 今まで…
以前にもAugmented fluoroscopyについては触れたが, reviewer2.hatenablog.com 今回の論文は,肺野末梢結節手術のためのマーキング技術としてAugmented fluoroscopyを使用したもの. 論文の内容そのものに新規性は少ないものの,臨床の場面でどういった工夫…
Chest. 2021 Jan 9;S0012-3692(21)00027-1. doi: 10.1016/j.chest.2020.12.050. Online ahead of print.Endobronchial Ultrasound Staging of Operable NSCLC: Do Triple Normal Lymph Nodes Require Routine Biopsy? カナダの他施設グループから. 以前から…
針の比較の論文 Expert Rev Med Devices. 2021 Jan 12. doi: 10.1080/17434440.2021.1876560. Diagnostic yield and safety of the ProCore versus the standard EBUS-TBNA needle in subjects with suspected sarcoidosis サルコイドーシスを対象に100例を…
Flip-flop fungus sign Am J Nucl Med Mol Imaging. 2017 Nov 1;7(5):212-217. The flip-flop fungus sign: an FDG PET/CT sign of benignity Mayo clinicから PET/CTから原因疾患を推測する,このアプローチ自体は面白い.知っておいてよいかもしれない.真…
比較的新しく出てきたNavigation systemとしてのAugmented fluoroscopy.簡単に説明すると,CT dataから作成された末梢結節の位置とそれに到達するまでの道のりを透視画像に投影できるという技術.簡単に説明してしまうとこれだけだが,これには様々な技術が…
今回とりあげる論文は, Anesth Analg. 2020;131(3):893-900.doi: 10.1213/ANE.0000000000004544. A Prospective, Randomized Trial Comparing Respiratory Status During Anesthesia for Airway Stenting: Spontaneous Respiration Versus Controlled Venti…
Transl Lung Cancer Res. 2020 Oct;9(5):1963-1973. doi: 10.21037/tlcr-20-957. Shanghai Chest Hospitalから. Cryoprobeによる末梢診断,とくにGGN(Ground glass nodule)にしぼったCase seriesです.ご存知の通りCryoprobeが気管支鏡に導入されて間質性…
今日も今日とてデータベースを管理するReviewer2です. 皆さん,データベース,”きちんと” 入力してますか? 症例のデータベースは各施設独自のものを使用していると思いますし,疾患や領域によって入力項目がかなり違うでしょう. 癌の症例を組み込んでいる…
針の分野ではわりと新しい風が吹いている.内視鏡用のFranseen needle. 今回の論文は, J Am Soc Cytopathol. Jul-Aug 2020;9(4):249-253. doi: 10.1016/j.jasc.2020.04.009. Epub 2020 Apr 28. Core needle biopsy with endobronchial ultrasonography: si…
Targeted Lung Denervation, 略してTLD COPDに対するBronchoscopic interventionのひとつです.太めの気管支周囲にある副交感神経を焼く治療です.なのでその他のinterventionであるバルブやコイルとはコンセプトがそもそも異なります. 今回は,この論文の…
今日はこの論文 Eur J Anaesthesiol. 2020 Oct 28. doi: 10.1097/EJA.0000000000001370. Online ahead of print.Dexmedetomidine versus midazolam for sedation during endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration: A randomised co…
検査はもちろん,治療であっても苦痛は最小限にすべきである. 侵襲行為には痛みや苦しさがつきものではあるが,それを最大限排除するのが医療者の腕の見せ所. 気管支鏡検査は苦しい検査,これは現在否定しようのない事実. 胃カメラ,大腸カメラ,気管支カ…
Sensitivity and Safety of Electromagnetic Navigation Bronchoscopy for Lung Cancer Diagnosis: Systematic Review and Meta-analysis.Folch EE, Labarca G, Ospina-Delgado D, Kheir F, Majid A, Khandhar SJ, Mehta HJ, Jantz MA, Fernandez-Bussy S.Ch…
Interventional pulmonology (IP)分野の最新情報をupdateしたい場合, いくつか選択枝があります. ・Review articleを読む Pubmedで検索 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/ “Article type” をReviewに設定して,自分の興味ある分野のキーワードを入れる …
これはBronchology and Interventional Pulmonologyの分野のブログです. この分野は非常にマイナーでマニアックな領域ですが,呼吸器の病変の診断および治療に大きく関わる部分です. なにがキートピックで,どこに注目すればよいのか,とっつきにくい領域…