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呼吸器インターベンション,Interventional pulmonologyのニュース,考察を配信します.肺の病気に対する安全で正しい診断,および非薬物治療のニュースです.

最新情報のUpdate方法

Interventional pulmonology (IP)分野の最新情報をupdateしたい場合,

いくつか選択枝があります.

 

・Review articleを読む

Pubmedで検索

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/

“Article type” をReviewに設定して,自分の興味ある分野のキーワードを入れる (“Bronchoscopy”とか“Interventional pulmonology”とか)

 これは基本です.

 

Pros:簡単に網羅しやすい,最新の情報がそろっている.孫引きできる参考文献が載っている.教科書より安価もしくは無料.

Cons:英文.範囲は広いが浅い.実用的でない(臨床では使われていない)内容が載ってたりすることもある.

 

・教科書を読む (日本語)

とりあえず最近でた教科書を読めば,だいたいのことはわかる.

 

Pros:読みやすく書かれている.図が多くイメージしやすい.

Cons:高価.臨床にFocusされていることが多く,研究段階のものを知るのは難しい.

 

 

Reviewer#2(私)の場合,

 

RSSリーダーを使う

私は Feedly  を無料の範囲で使っています.

feedly.com

https://feedly.com/

 

キーワードを設定したPubmedのリンクを設定しておけば,最新論文が勝手に飛んできます.これをスキマ時間に読むだけ.

設定方法はニーズがあれば書きます.

 

Pros:網羅的に取りこぼしなく,設定したキーワードに関連する論文は拾える.狭い分野なので,そこまで大量の論文は飛んでこない.

Cons:当然,publishされていない内容は拾えない.

 

・学会に参加する

特に国際学会です.企業展示を見るのもいいですが,それだけでなく演題抄録を見るということです.

私は,抄録が手に入ったら(今はオンライン)ほぼすべての演題をcheckするという作業をします.抄録を見るだけで,最新の技術,デバイスは拾えます.

 

IP領域の演題が出るメジャーな学会を紹介します.

WCBIP                               WABIP主催,2年に一度,

ECBIP                                 EABIP主催,

AABIP annual conference  2018年より開始

CHEST annual meeting      CHESTの学会,北米開催

ATS                                     言わずと知れた呼吸器の学会,IP領域は少な目

ERS                                      

 

Pros: まだPublishされていない内容のものも知ることができる.直接関係者とコンタクトがとれる(Virtualな学会だと難しいですが).論文に載らない画像や動画なども見ることができる.

Cons:Virtualな学会ではうまみは少ない,参加費用が高い

 

 

・人に聞く

意外にこの効果は絶大です.

狭い領域ですので,マニアが集まると面白い情報が得られます.

どこの大学・研究室・企業が,こんな新しいことをやっている,といったものです.

もちろん言えないこともあるので,言える範囲で情報交換がなされます.

 

 

自分が何を知っていて,何を知らないのかを明確にする.(知らない技術は時間をとって調べます)

自分が知らなければいけないこととそうでないことを分ける.(IPの分野でも必ずしも全て知っておく必要はないです)

以上のことを意識しながら情報収集しています.