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Franseen needle

針の分野ではわりと新しい風が吹いている.内視鏡用のFranseen needle.

今回の論文は,

f:id:Reviewer2:20201115115743p:plain

J Am Soc Cytopathol. Jul-Aug 2020;9(4):249-253. doi: 10.1016/j.jasc.2020.04.009. Epub 2020 Apr 28. Core needle biopsy with endobronchial ultrasonography: single center experience with 100 cases

ユタ大学.

内視鏡用のFranseen needleのエビデンスはEUS-FNAでは集まってきています(Endosc Ultrasound. Mar-Apr 2019;8(2):99-104. doi: 10.4103/eus.eus_53_17. / Clin Endosc. 2018 Nov;51(6):576-583. doi: 10.5946/ce.2018.053. Epub 2018 Jul 13.).それをEBUSに応用しようというのは世の流れ.

Franseen needleはこんな感じ,ミツマタとか呼んでいる人もいます.

f:id:Reviewer2:20201115120504p:plain(同論文より引用)

今回のStudyはBoston ScientificからのAcquire needleを使用しています.22Gと25Gのラインナップ.

通常の22Gで採取する検体をたとえCell blockを作成したとしてもそれをCore tissueと呼んでよいのかという議論が長らくあって,そこで出てきたのがこの種の針デバイス.この論文の中でも,EBUS-TBNAではなく,EBUS-TBNBという言い方をしており,AspirationではなくBiopsyなんだ!というのを強調しています.彼らは検体をCore tissueと呼んでいます.

22 of 23の高い診断率でGranulomatous inflammationの診断がつけられたということを強調しています.

 

[感想]

これまでのEBUS-TBNAで悪性の診断は高い精度で得られるので,このFranseen needleがルーチンに使われるということはあまり考えられません.この論文が言うように,肉芽腫病変を疑うようなリンパ節,もしくは大きめの検体,Coreが欲しいようなLymphomaに応用するのがよいような印象です.

バイスはBoston(https://www.bostonscientific.com/en-US/products/needles/acquire-pulmonary-fine-needle-biopsy-device.html)と,Medi-globe(SonoTip TopGain)(https://www.sonotip.de/en/home-en#ebus).これからいくつかEBUS-TBNBの臨床試験結果がでてくることでしょう.

ただ,その針の固さとかアクセス性についてはまだ情報が乏しいです.